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大工になり5年目を迎えました重岡です。
初のブログ更新なので、自己紹介がてらに趣味のサッカーについて少々長くなりますが、語らせて下さい。
私は、イングランドプレミアリーグの名門アーセナルのファンです。高校生の頃から応援しているので、ちょうど10年になります。
アーセナルはロンドンを本拠地に構えるチームで、2021年からは日本代表DFの冨安健洋選手も所属しており、日本でも人気のあるクラブです。
アーセナルの最大の魅力は、「若手の躍動」にあります。10代後半から20代前半の若い選手を積極的に起用した攻撃的なサッカーで見る者を魅了します。
前任のアーセンベンゲル監督は22年の長期政権を築き、アーセナルに数々のタイトルをもたらすとともに、「若手の育成」という、このクラブの哲学を作り上げました。
名門クラブとは言え、新スタジアムの建設によって、大金を使えないという背景もあり、ベンゲル氏はかねてより若い選手の積極起用、育成に注力してきました。「ワールドクラスの選手は買ってくるのではなく、作るものだ。」という言葉が彼の考えをよく表しています。
昨今の移籍市場では、実績と人気のある選手は80〜120億円の移籍金がかかることはざらです。だからこそ、将来性があり移籍金も多くかからない若い選手を獲得して育てることが求められました。
ただ、若手の育成を行なっているのは、特段アーセナルに限った話ではありません。
それでも、ベンゲル氏がとりわけ評価されている理由は、一度見込んだ選手を結果が出ないからと言って、そう簡単に見放さないところにありました。
私が大学時代に大好きだった、アーロンラムジーはベンゲルが惚れ込み、将来を期待されて、当時無名ながら19歳でアーセナルに加入しました。
しかし、それから数シーズンは怪我の影響もあり、思うような結果を残せずに伸び悩んでいました。タイトルから遠ざかるチーム状況も相まって、クラブのサポーターやメディアからの批判が続出し、「あいつを試合に出すな」という心無い声も少なくありませんでした。
それでも、ベンゲル氏はラムジーを起用し続けました。どれだけ叩かれようと、ベンゲルが彼を守り、信じ続けたのは、自分の中に確固たる信念があったからです。
そして、加入から6年目のシーズンにラムジーはシーズンで16ゴールを挙げ、カップ戦では、チームに久しぶりのタイトルをもらたす決勝ゴールを決めました。
ベンゲルが信じることを貫き通したからこそ、ラムジーの覚醒に繋がりました。
私も当時はラムジーの起用に懐疑的でしたが、人の可能性を信じるということの大切さをベンゲルから学びました。
アーセナルは決してレアルマドリーやマンチェスターシティのように安定して強いチームではありません。タイトルから遠ざかり、低迷する時期もありました。
それでも私がアーセナルを好きなのは、どんなに強い相手でも自分たちの攻撃的なスタイルを崩さない、クラブの哲学を貫き通す、組織としての一貫性があるからです。
そして、その先には無名だった若手選手が大ブレークする瞬間があり、最高のカタルシスがあります。
今現在、アーセナルは平均年齢24歳とリーグで最も若いチームをして首位にいます。見る者を魅了するだけじゃない、強いアーセナル が帰ってきました。
アーセナルを応援し始めて10年、初めてのビッグタイトルを掲げる日がくることを夢見ながら、長い自分語りは終わりにします。
最後に、建築業界とフットボールの世界では全く領域は異なりますが、プロフェッショナルであるという点では同じです。プロとしての在り方やメンタリティ、彼らから見習うべきことは多々あるように思えます。
自分も大工の技術だけでなく、プロとして、人としても日々成長していけるよう、精進していきたいです。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。